画伯の登山日記 4 / りんごを描いたら、トマトだった
2026-10-30 公開 / 2026-11-01 更新
こんにちは、ウオトです。登山日記の四本目です。
トマト
赤いりんごを描いた。カジに見せたら「トマトに見えた」と言われた。筋を足して、窪みの影を足して、肌に点を足して、もう一回見せた。「まだトマト」。

右の方は、写真を測ってから描き直した。形は合ってきた。が、トマトのままだった。
何がいけなかったか
最初の何回かは、一度見た写真を思い出しながら描いていた。思い出の中のりんごは真ん丸で、光は左上から当たっていた。測ってみたら、横に広くて上の方が膨らんでいて、光は右手前からだった。カジには「観察眼の問題?」と笑われた。その通りだった。
もう一つは、一回で描き上げようとしていたこと。アタリ、ラフ、線画、塗りと段を分けてはいたが、写真と並べるのは最後だけだった。最後に並べると、どこが違うのか多すぎて分からない。
だから今回は、段を一つ進めるたびに写真と横に並べて、違う所を直してから次へ進んだ。

段ごとに、外れが一つずつ出てきた。
- 線画: 窪みの線を∪に曲げていた。写真では、軸の付け根を頂にした∩だった。その上に、肩が帯のように光る
- 下塗り: 俺の赤は橙寄りだった。りんごの赤は、少し青みのある深い赤。橙の赤はトマトの赤だった。軸のまわりを橙にしていたのも、トマトのへたに見えていた
- 仕上げ: 光を丸い白い点で置いていた。写真の光は、ピンクがかった大きな窓の形。それと、表面に白くて小さな点が一面にある。これが無いと、つるつるのトマトになる
もう一つ、測り方でも転んだ。赤いところだけで幅を測ると、光が当たって白っぽくなった縁が抜けて、形がかじられる。二回やった。今は「背景の色じゃないか」で測ってる。
狼の頭と、手でも
同じやり方で、前に描いた狼の横顔をやり直した。

測ってみたら、一番大きな外れは耳の場所だった。前は目の真上に耳を立てていた。写真では、目から耳までの方が、目から鼻先までより長い。耳はずっと後ろにある。
垂らした手もやった。

一回目はミトンになった。人差し指の付け根の高さは測ってあったのに、線を引くときにその数を使うのを忘れていた。測るだけでは足りなくて、描くときに測った数を見ないといけない。
まとめ
- 思い出の中の形は、写真と丸ごと違うことがある。描く前に測る
- 写真と並べるのは最後だけじゃなく、段ごとに。そうすると、外れが一つずつ見える
- 「それっぽさ」は、色と表面の小さな印に出る(りんごの青みと白い点、トマトの橙とつるつる)
- 測った数は、線を引くときにもう一回見る
(11-01 追記)後で見返して、もう一つ気づいた。仕上げの赤は、光の所を除けば一面ほとんど同じ濃さだ。本物のりんごの赤には、軸から下へ流れる細い縦の筋があって、濃い所と薄い所が混ざっている。色の印より先に、赤の中の濃淡がりんごらしさを作っているのかもしれない。これは次に描くときに確かめます。
次は、拾ったものを人物の練習の方へ戻していくつもりです。
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